富山市議会の成田光雄副議長に対し、共産党会派が旧統一教会との関わりを公表し、今後、関係を断つよう求める申し入れを行いました。成田副議長は今後、関係を断つとしたうえで、教団側との関わりの公表については「会派と相談して決めたい」としています。

成田副議長に申し入れをしたのは、富山市議会の日本共産党、赤星ゆかり議員と吉田修議員です。

成田副議長をめぐっては、議会棟に旧統一教会の関連団体幹部を招き、自民党会派の勉強会を開いていたほか、旧統一教会が関連する地方議員研修会にオンラインで出席するなど、教団側との深い関わりが明らかになっていました。

20日の申し入れは、成田副議長の意向により非公開となりました。

申し入れでは▼旧統一教会との関わりを調査し、その結果を公表すること▼旧統一教会及び関連団体と「今後、関係を断つ」と表明することを求めていて、期限は9月議会が開会中の9月26日までとしています。

申し入れを終え電話取材に応じた富山市議会自民党の成田副議長は今後、旧統一教会側と関係を断つとしたうえで、関わりの調査および公表については「副議長として関わってきたわけではないため、会派と相談して決めたい」とコメントしています。

こうした対応に共産党会派は─。

日本共産党 吉田修 議員:
「成田さんは(統一教会との関係性が)薄い深いで言ったら深い中の1人だと。自民党の中でも。そういう点では、やっぱりはっきりさせてもらおうということが大事だと思います」

日本共産党 赤星ゆかり 議員:
「やっぱり副議長として説明をしてくださいと何回も申し上げてるのにそこがわかってもらえてない。特別に説明するつもりはありませんとおっしゃったので、ちょっと『えっ』って思って。ちょっとあきれました」

日本共産党は、他の会派と合意ができれば、成田副議長に対する辞職勧告決議案の提出も検討するとしています。