立山町発注の公共工事をめぐる官製談合事件の裁判で、官製談合防止法違反などの罪に問われている立山町教育課係長、宮越貴浩被告(50)の被告人質問が5日行われ、談合を行った理由について、納期まで期間が短く、町の事業を失敗させないためだったと話しました。

起訴状などによりますと宮越被告は、「グリーンパーク吉峰新オートキャンプ場」の工事を担当していて、去年4月、入札の指名通知前に富山市の建築設計事務所の元常務に対し非公開の図面の閲覧させるなど、落札を優位にさせようと働きかけたとされています。

5日の被告人質問で宮越被告は、役場の人員不足で事業をほぼ一人で担当していましたが「町の事業が失敗に終わることは許されないと思った」と話しました。

設計納期までの日数が短く、つきあいのあった建築設計事務所の元常務に先に図面を見せることで事業失敗を防ごうとしたと談合を行った理由を述べました。次回公判は、9月20日の予定です。