イタイイタイ病の患者として富山市の91歳の女性が新たに認定されました。
7月、富山県の審査会が女性を「認定相当」と判断し、8月8日に県の手続きが完了したものです。
神通川流域で発生したイタイイタイ病は、1968年に全国で初めて公害病と認定され、今からちょうど50年前の1972年8月に全国の公害病訴訟として、初めて住民側の勝訴が確定しました。

新たな患者の認定は2015年以来で、これで認定患者は201人、生存者は2人となっています。
ただ、イタイイタイ病をめぐっては認定に至らない、腎臓障害を抱えた住民らが数多くいることがわかっていて、被害地域の住民や研究者たちは認定患者の数はイタイイタイ病の被害規模を矮小化すると指摘しています。