去年の市長選挙で旧統一教会から選挙応援を受けていた富山市の藤井裕久市長。3日の会見で名簿作成や電話かけをしてもらっていたと説明しました。さらに関連団体に後援会まで作ってもらっていたことも明らかにしました。今後の姿勢が問われそうです。

富山市 藤井裕久市長:
「後援会活動中(選挙期間外)には、名簿集めにお手伝いをいただいたということ。そして選挙期間中には、教会にお招きいただいて、集会場ですね、教会でスピーチをさせていただく機会をいただいたこと。そして有志の皆さんによる電話かけのお手伝いをいただいたことはありました」



3日の会見で藤井市長は、旧統一教会から名簿作成のほか投票を呼びかける電話かけを手伝ってもらっていたことを明らかにしました。先月21日の会見では…。

藤井市長(先月21日):
「選挙期間中か後援会活動中か忘れましたけれど、いずれにしても市長選挙に際して(世界平和統一家庭連合の)集会に呼んでいただいて、そこでスピーチをさせていただいた記憶はあります。(Q:それはどういった団体ですか?)世界平和統一家庭連合」

市長選の翌月の去年5月、旧統一教会の関連団体の県平和大使協議会が富山市で開いたイベントには、初当選した直後の藤井市長が出席して平和大使に任命されていました。


藤井市長(先月21日):
「平和の集いみたいな、平和大使の集いか、平和の集いか、そういう集いに1回呼ばれてですね、そこでごあいさつをさせていただく機会がありました。そこで平和大使の任命状みたいなのをいただいたことを記憶しております」

そして、3日の会見で藤井市長はことし6月、平和大使協議会に後援会を立ち上げてもらっていた事実も明らかにしました。

藤井市長:
「平和大使協議会さんという場所でありましたので、その集会でですね、市長の後援会を立ち上げようという話を出されまして決議をいただいたと、いうことであります」



藤井市長は、平和大使協議会のイベントに公務として市長の立場で参加していたといいます。

藤井市長:
「市長としては、昨年1回、今年1回、公務としての出前トークですね、今年度1回」



次々に明かされる旧統一教会側との親密さ、藤井市長は今後の関係をどのように考えているのでしょうか?


藤井市長:
「市長としての立場を十分に認識するとともに、相手方の団体、あるいは個人の活動内容をしっかり把握するということに欠けていたという面もあります。しっかりそういうところを調査しながら、お付き合いをしていきたい。その上で、今回の一連の事実を受けて、これまで以上に慎重に対応を図ってまいりたいと考えております」