パナソニックのグループ会社が福島市の工場を来年5月末に閉鎖すると発表したことを受け、各方面に波紋が広がっています。福島市の木幡市長は「雇用の場の確保について関係機関と連携していく」とコメントしています。

パナソニックコネクト・新家伸浩執行役員「この工場を維持運営するだけの事業を確保するといことが大変困難になってきてしまい、今回、苦渋の決断で工場を閉鎖するということを決定させていただきました」

パナソニックコネクトの会見・18日

来年5月末での閉鎖が発表された「パナソニックコネクト福島工場」。1970年の設立以降、半世紀にわたって福島市の地域経済を支えてきましたが、建物の老朽化を理由に閉鎖が決まりました。

工場の従業員にも動揺が広がっています。

福島工場の従業員「ちょっと心配しています。(次の仕事については)まだわからないです」

閉鎖が決まった福島工場

発表を受け、福島市の木幡市長は「大変驚いていて非常に残念、雇用の場についても関係機関と連携していく」とコメントを発表しました。また、福島商工会議所の渡邊博美会頭は「市と連携しながらできる限り対応していきたい」としています。

福島工場は、これまでオーディオ機器やデジタルカメラの製造を手がけていましたが、現在は、委託先の企業が製造を請け負う受託生産の形を取っています。

工場には、450人の従業員がいて、会社側は「今後、一人一人面談を行い、配置転換や転職も含め、サポートしていきたい」と話しています。