福島県いわき市は、来年春から市内の路線バスが減便することを受け、公共交通の利用を促進するための緊急プランをまとめました。

いわき市の「新常磐交通」は、利用者の減少やドライバーの不足を受け、来年4月、市内で運行する路線バスのうち主に山間部を通る15の路線を廃止することにしています。

いわき市の内田市長は25日に記者会見を開き、公共交通の利用を促す新しい計画を発表しました。

計画によりますと、GPSなどで路線バスの位置情報を収集し、利用者が携帯電話などで確認できる「バスロケーションシステム」を来年2月から運用します。また、バスや買い物などを1枚のカードでできる「地域連携ICカード」を来年春ごろから導入するとしています。

いわき市では、こうした取り組みで、路線バスの主要な路線の利用者数を5年後に年間2万人増やすことを目標にしています。