師走の風物詩、今年で41回目を迎えた「サントリー1万人の第九」。12月3日に大阪市でコンサートが開かれ、4年ぶりに1万人の合唱団が歌声を響き渡らせました。会場では、福島県から南相馬市の合唱団も、歓喜の歌で「歌う楽しさ」を届けました。

本番7時間前。会場には、彼女たち6人の姿がありました。南相馬市で活動するMJCアンサンブルです。
MJCアンサンブル団長・成田奈央さん(中3)「少し緊張しているが、楽しみたいなという気持ちでいる」
震災・原発事故から12年あまり。MJCは、これまでその歌声で被災地、そして故郷の復興を紡いできました。
団長の成田奈央さんには、世界が混迷を極める今だからこそ、歌で届けたい思いがありました。
成田さん「ロシアとウクライナの戦争は何の意味があるのだろう、それ(戦争)をやって幸せになる人なんているのかなと思う。音楽は楽しいと伝えたい」
「歌う楽しさを伝えたい」。こう話していた成田さんですが、発声練習では、どこかいつもと様子が違うようです。










