福島第一原発で作業員が放射性物質を含んだ廃液で汚染された事故で、東京電力は、予定外の操作をしたことなどが原因とする調査結果を公表し、謝罪しました。
東京電力 福島第一廃炉推進カンパニー 小野明プレジデント「福島のみなさんと社会のみなさんに大変なご負担とご迷惑をおかけしていますこと心よりお詫び申し上げます」
17日、福島県庁で行われた廃炉に関する会議で謝罪した東京電力。10月、福島第一原発では、汚染水を処理する施設で、配管の洗浄作業中、放射性物質を含んだ廃液をためるタンクからホースが外れて作業員にかかり、汚染された2人が入院しました。
東京電力は16日、調査結果を公表。配管の弁を一時的に閉めたことで圧力が変化して水の勢いが増したことや、ホースの固定も十分でなかったことを原因としました。弁を閉める作業は予定になかったということです。
また、防水の作業着は現場の責任者が不在で、着用が徹底されませんでした。
東京電力 福島第一廃炉推進カンパニー 小野明プレジデント「引き続き作業員の安全確保を含め、廃炉作業における安全確保に万全を期してまいりたい」
謝罪した東京電力は、再発防止策を示し、放射性物質を含む液体を扱う作業では飛散が想定されるエリアを設定するほか、防水作業着の着用を徹底することにしています。
