11日開催の日本三大火祭りとも言われる伝統の「松明あかし」。
その会場となる須賀川市の中心部にある翠ヶ丘公園です。

松明あかし当日を盛り上げようとライトアップも行われているほか、ここから3キロほど離れた岩瀬八幡神社では、小松明行列などの前夜祭も行われています。
これらの松明は大きなもので、長さが7メートル、重さが1トンもあります。

コロナの影響で縮小が続いていましたが今年は4年ぶりに通常開催ということで、あの行事も復活です。通常開催の今年は、希望した約150人が大きな松明を担ぎ松明通りから五老山までの1.5キロメートルを搬送して自力で立てる、圧巻の「松明行列」が4年ぶりの実施となります。

須賀川市の「松明(たいまつ)あかし」は、戦国時代に、大軍を率いて攻め込んだ伊達正宗と須賀川勢との壮絶な合戦で命を絶った人たちの霊を弔ったのが始まりとされていて、420年以上の伝統を誇るお祭りです。

10日須賀川市の稲田学園では、子どもたちが地元のみなさんと2カ月かけて作ってきた松明の出発式が行われ、11日の開催を前に松明を会場まで運びました。
女子生徒「応援を頑張ってどこの学校よりも残る松明にしたい。」
男子生徒「最後にいい思い出を作って松明あかしを迎えたいと思いました。」
会場に並べられた全ての松明は地元の中学生や高校生、町内会、企業が1つ1つ手作業で作っていてそれぞれの思いが込められています。

松明をもりたてる会佐藤貴紀会長「なかなかないお祭りなので火が全部に着く瞬間はかなり壮大なものになるのでぜひ見ていただきたいです。4年ぶりの通常開催で事故などないように一生懸命みなさんにきれいな火を見ていただけるように頑張りたいと思います。」

今年は22本の松明が並ぶ予定で去年より5本増えて、コロナ前とほぼ同じだそうです。すべての松明に一斉に火がつけられ、晩秋の夜空が真っ赤な炎に包まれる様子は迫力満点です。松明あかしは11日開催で、松明行列は午後3時から。
松明の点火は11日午後6時半からとなっています。