近年、福島県沖で漁獲量が急増している高級魚「トラフグ」。10月から今シーズンの漁が解禁され、2日、相馬市で初水揚げされました。資源を保護するため、今年は1か月遅らせての水揚げでしたが、大漁に港は活気づきました。

午前10時すぎ。相馬市の漁港に、漁を終えた船が戻ってきました。水揚げされたのは、福島県沖で獲れた「トラフグ」です。

浦部智弘アナウンサー「相馬市松川浦漁港ではフグの王様『トラフグ』が初水揚げです。30センチ以上はありそうです」

近年、福島県沖で漁獲量が急増している「トラフグ」は、35センチ以上のものを「福とら」と名付け、ブランド化を目指しています。トラフグ漁は例年9月から始まりますが、資源を保護するため、1か月遅らせての水揚げとなりました。

ふぐ延縄操業委員会・石橋正裕委員長「どれくらいの量が獲れるか心配だったけど、数は獲れたので一安心です」

トラフグといえば、山口県のイメージが強いですが、福島県内では、4年前から漁獲量が大幅に増え、去年は36トン以上と、全国トップクラスの水揚げとなりました。

石橋委員長「自分たちがPRして、扱ってくれる店舗も増やしていけたらと思う。」

今年は、漁獲数も制限したため、1キロあたり5000円から7000円と、去年に比べ1000円以上高くなりました。

もっちりとした歯ごたえが特徴の「福とら」は、刺身にした「てっさ」や鍋の「てっちり」などのいろいろな食べ方で楽しめます。

Q.おすすめの食べ方は?
石橋委員長「やっぱりから揚げが美味しいですよね。食べた瞬間にじゅわっと肉汁が出たような感じのおいしさは、たぶん自分が食べた中では一番だと思う」

常磐ものの新しい顔として期待される「福とら」。東京を中心に、県外へ出荷されるほか、相馬市内の飲食店などで食べられるということです。