青森県で製造され、福島県内のスーパーで販売された弁当を食べた25人が体調不良を訴えていて、保健所では食中毒の疑いがあるとみて調べています。食中毒を防ぐため、家庭で弁当を作る際の食中毒対策についてまとめた記事を再公開します。(初出:2023年6月6日/肩書は当時のまま)
家庭での食中毒対策「3つのポイント」
家庭での食中毒対策について、福島市保健所は、3つのポイントが重要と指摘します。
①『つけない』
調理する時の手洗い・消毒や、使う調理器具を使い分け、細菌を広げないことが大切です。
福島市保健所 食品衛生係・滝沢和央係長「ちょこっと触った程度だけでも食中毒を起こすのに十分な量の細菌がつく」
②『増やさない』
細菌は、気温が20℃から40℃の範囲で活発的に増殖することから、食材は冷蔵庫などで管理する必要があります。
滝沢係長「冷蔵庫は夏場にものをいっぱい詰めすぎると温度が上がってしまうことがある。保管出来ていない状態になることがある」
③細菌を『やっつける』
鶏肉やひき肉などは内部まで細菌に汚染されていることが多いため、中までしっかり加熱することがポイントです。
滝沢係長「一般的に75℃で1分の加熱が細菌対策としては有効」
細菌が増えやすい季節になり、食中毒に対する注意を心がけることが大切です。