「モシモシ(日本語)」「なぜ海に核汚染水が排出されたのですか?(中国語)」
これは中国・重慶の男性とされる動画。
処理水の海洋放出後、日本ではこのような迷惑電話が相次いでいます。
福島県内にある飲食店でも同様の被害が続いているといいます。
【若武者・山本一平社長】「何語かわからないけど、わーっとまくしたてられて、その中に「しょりすい」とか「ふくしま」とか「かく」とか入っていたのがかろうじてわかるくらいで、最後はどなってぶちっと切られた」
二本松市に本店を構える人気ラーメン店「若武者」では、処理水が放出された翌日から中国の国番号「86」から始まる迷惑電話が鳴りやまないといいます。
【若武者・山本一平社長】「多い店舗だと1日に800件以上(の迷惑電話)なので、全店舗合わせると1000件は優に超えている。二日目からは電話線抜いちゃいました。だからは被害は売り上げがとれていないこと」
一般のお客さんからの電話がとれなくなり、売上も2万円ほど減っています。
一方でこんな動きも。
【若武者・山本一平社長】「オンラインショップの注文はいつもの10倍以上入ってきたり、来店する方も「応援しに来たよ」って食べに来てくれたりとか「食べて応援するしかない」という声に支えられています」
「1分ごとに連打されるのはさすがにしんどい。日本政府はNTTに中国からの電話を拒否するような設定を作ってもらいたい。ほとぼりが冷めるまで」
JNNが28日、福島市の飲食店の着信履歴にあった番号に電話をしてみると、中国人の女性が出て「電話をかけてすっきりした」「(処理水の)排出は止められなくてもすっきりした」と話したということです。
こうした事態に警察では、対策を呼びかけています。
まず身に覚えのない番号や番号非通知の電話には出ないこと。
さらに、固定電話については迷惑電話の番号をNTTの「迷惑電話おことわりサービス」に登録することも有効だといいます。
そして携帯電話については電話会社のサービスを使って、国際電話を一括で拒否できる設定をするなどの対策を求めています。
迷惑電話について、警察では実態の把握に務め、必要な調査や捜査をするとしています。