厳しい暑さが続く福島県内ですが、この異例の暑さは、今、旬を迎えるキュウリにも影響を与えています。県内有数の生産地・伊達市を取材しました。

夏野菜の代表格の一つ、キュウリ。県内有数の生産地、伊達市ではいま、出荷最盛期を迎えています。年間およそ7000トンの出荷量を誇るこちらの地区では、現在、特産のキュウリに異変が起きています。

熊崎結萌アナウンサー「いま旬を迎えているキュウリ、しかしこういった曲がってしまっているものもあります」

伊達市保原町にある長澤隆さんの畑です。連日の厳しい暑さはキュウリの生育に影響を与えています。

熊崎アナ「連日続く暑さで影響は?」
長澤さん「ある。焼けてしまった葉っぱがこの辺にもある」
熊崎アナ「焼けているとどうなる?」
長澤さん「光合成ができなくなって栄養が作れない」

伊達市では、去年7月に猛暑日を観測したのは3回のみでしたが、今年は10回と異例の暑さが続いています。

この暑さで形が変形したり成長が止まったりするキュウリが、去年と比べ2割ほど増えているといいます。

中には、通常よりも3倍ほどの大きさになったキュウリも。夜間も気温が下がらないため夜も成長を続け、こうしたものは、売り物にならないといいます。

長澤さん「水の量は去年の倍くらいあげている」

このほか、長澤さんはハウス内の温度を調整するシートなどを活用して、暑さ対策を行っています。

長澤さん「暑い時期に頑張って成果が出ないと頑張り甲斐がなくなってくる。暑さに負けそうになる。」

異例の暑さが続く県内、今後、私たちの食卓にも影響を及ぼしそうです。