福島の夏を彩る伝統の祭り「相馬野馬追」。今年はおよそ6万3000人の見物客が詰めかけました。多くの観光客が詰めかける中で課題になっているのが、宿泊場所の不足です。その課題に対応しようという取り組みが祭りにあわせて行われました。
相馬野馬追にあわせて福島県南相馬市で行われたのは、車中泊の試験的な体験イベントです。
この取り組みは、南相馬市の課題解決に向けて知恵を出し合う民間企業や行政でつくる委員会が行いました。会場には、環境を考え、再生循環型のシャワーや、水や電気の自給自足が可能な移動式トレーラーハウスが設置されました。
この取り組み、野馬追の際の宿泊施設不足解消とともに、もうひとつ理由がありました。
南相馬市鹿島区地域振興課・藤原道夫さん「野馬追のとき宿泊場所不足の解消、さらには安心して災害時に避難できる手段の確保を狙いにしていきたい」
震災で多くの人が体験した車中泊。こうした状況が必要になった場合、より快適に過ごすためにどんなことが必要か。今回は暑さ対策も課題となりました。
今後さらに問題点を洗い出して実際のイベントでの活用もあわせて、さらに快適に過ごせる車中泊キャンプを考えていきたいとしています。