17日、福島県郡山市では、市民を対象にした意見交換会が開かれ、厳しい意見も聞かれました。
参加者「県民、関係者それぞれの方々に理解してもらうという姿勢が全くない。国と東電との信頼関係が地に落ちたと言わざるを得ない」
意見交換会には、政府や東京電力、郡山市民などおよそ80人が参加しました。参加者からは、「関係者の理解なしにいかなる処分もしない」という約束をめぐり、「関係者」の範囲や、説明の対象に関する意見が相次ぎました。
市内から参加した人「あらゆるところでみんな関係者だと思うので(国と東電が)自分たちで主催してやってもらいたい」
市内から参加した人「浜通りの人だけに特化することがおかしいと思う。当然中通りでも(意見交換会を)やるべきだし、関東でも全国でもほかの国でもやるべきだと思う」
こうした中、内堀知事は、約束の中にある「関係者」について、18日朝の会見で次のように話しました。
内堀知事「やはり大事なことは政府自身が、特に関係者である漁業者との信頼関係をしっかり構築していくことだと思います」
そして、内堀知事は、政府が「約束を順守する」という方針を示していることについて触れ、「政府の今後の対応を注視していく」考えを示しました。
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