6月に入って梅雨の時期が近づき、2日は台風の影響が予想されています。3年前に台風で大きな被害があった福島県いわき市では、水害に備えようと土のうに必要な袋の配布が始まりました。

2019年10月、福島県内を襲った台風19号。いわき市では夏井川などが氾濫して甚大な被害が出ました。当時、被害があった地域の人たちも梅雨の時期を前に対策を気に留めています。

平窪地区の80代女性「(2019年の被害で)懲りている。土のうは女性だし高齢だから、近所の若い人たちに頼んでいる」

梅雨の時期を前に、いわき市では1日から市民を対象に土のうに必要な袋の配布を始めました。台風2号の影響で2日は県内でも雨の予報で、市では「早めの備え」を呼びかけています。

担当者に土のうを積む際のポイント教えてもらいました。まずは積み方、ただ同じように積むより互い違いに積むことで、すきまができにくくなります。そして、縛った部分を家がある内側に向けることで、弱い部分が水に浸からずほどけにくいということです。

いわき市河川課 内田千遥技師「浸水被害が予想されるシーズンに入るので、この取り組みなどを活用して、対策をお願いしたい」

土のう袋の配布は、いわき市役所と9つの支所で11月末まで行われ、市内の夏井川防災ステーションには土のう袋に詰める土砂が用意されています。