3年前、福島県三春町で故意にひき逃げして2人を殺害した住所不定・無職の盛藤吉高被告(53)の控訴審判決で、仙台高裁は一審の死刑判決を破棄し、無期懲役を言い渡しました。
裁判の争点
この控訴審はおととし11月から始まりました。
盛藤被告は「殺すつもりはなかった」と殺意を否定し「被害者の方はトラックを避けることもできたのではないか」と被告人質問で答える場面もありました。
そして弁護側も「盛藤被告に積極的な殺意はなかった」として、傷害致死罪の適用を求め、量刑の不当を主張しました。
一方で、検察側は盛藤被告はトラックを時速60キロから70キロの速さでガードレールに寄せて運転し、被害者に衝突させたことから「明確な殺意」があったと指摘。控訴棄却を求めていました。