会津若松インターチェンジから車で約5分、国道49号沿いに位置する『中華飯店 重慶』。創業から50年以上にわたり、地元の人々を中心に親しまれてきたこの店は、今年5月に移転リニューアルオープンしました。新しくなった店舗でもその人気は変わらず、開店前から行列ができるほどの盛況ぶりを見せています。

リニューアルから約2か月半が経ちましたが、厨房での仕込みは以前と変わりません。3代目店主の大島哲さんは、まだ新しい環境に慣れない部分もあると言いながらも、鍛えられた太い腕で豪快に鍋を振るいます。「田舎の町中華なんで、気軽に誰でも来れるような、そんな感じのお店です」と大島さんは語ります。

訪れる客は、慣れ親しんだお気に入りの味を楽しみます。ある客は「ソースかつが美味しいのでよく行きます」と話し、別の客は「チャーハンの量が多くて、むちゃくちゃうまい」「何食べてもうまい」とその味とボリュームを絶賛します。

半世紀の歴史とパンダの看板

重慶の創業は1972年頃。大島さんの祖父が始めたこの店は、パンダが描かれた看板が長年のシンボルでした。この看板が作られた1972年は、ちょうど中国から日本にパンダがやって来て、日本中がパンダブームに沸いた年でした。その人気にあやかって看板にパンダが描かれたのかもしれない、と大島さんは考えています。いつしか店は「パンダの看板のお店」として地域に定着しました。

お客様のために—愛される理由とリニューアル移転

長年親しまれた店舗も老朽化したため、今年5月、近くの場所へ移転リニューアルを果たしました。当初、大島さんはパンダの看板をなくそうかとも考えましたが、「なくなったら『重慶』じゃない」という多くの客の声を受け、新しい「令和式のパンダ」を看板に掲げることにしました。国道からも目立つ新しい看板は、以前より少し可愛らしいデザインになっています。

移転は、客への配慮でもありました。以前の店では約5台分しかなかった駐車スペースが、新しい店舗では広々と確保されています。「駐車場が広くなったんで、その分、お客様はちょっと良かったかなっては思います」と大島さん。世代を超えて通う客も多く、「小さい子どもがもう大きくなって、彼氏彼女連れて来たりするんで、なんかちょっとほっこりする」と、常連客との繋がりを嬉しそうに話します。

胃袋を掴む!ボリューム満点の人気メニュー

重慶の魅力は、豊富なメニューとそのボリュームにあります。特に人気なのがチャーハンです。ごろっとした国産チャーシューの旨味が加わり、あとを引く美味しさで、多くの客が注文します。

また、餡からすべて手作りのシウマイも名物の一つ。女性の拳ほどもある大きさで、国産の豚肉と玉ねぎを使ったこだわりの一品です。1日に30個作るのがやっとだというこのシウマイは、大島さん自身の「いっぱい食べる」スタイルが反映されたボリューム満点のメニューです。

人気No.1!二つの味を一度に楽しめる「重慶丼」

数あるメニューの中で人気ナンバーワンを誇るのが、店の名を冠した「重慶丼」です。これは、煮込みかつ丼とソースかつ丼を一つの丼で楽しめるハーフアンドハーフのメニュー。約330gから350gもある大きながとんかつを使い、半分は卵でとじた煮込みかつに、もう半分はキャベツの上にのせて自家製ソースをかけたソースかつになっています。

このユニークな丼は、「ソースかつ丼にするか、煮込みかつ丼にするか」で悩む客の姿を見た大島さんが、「半分ずつ一つの器に入れる」ことを提案したのがきっかけで誕生しました。味が混ざらないよう、煮込みかつのタレにも工夫が凝らされており、両方の味を存分に楽しめます。初めて食べた客も「一緒に食べれんのは楽しいです」と、その斬新さと美味しさに満足した様子でした。

挑戦者求む!裏メニュー「スーパー重慶丼」

さらに、重慶にはメニューに載っていない裏メニューが存在します。その名も「スーパー重慶丼」。重慶丼の3倍の量のご飯(6合)に、とんかつ2枚、唐揚げ4個がのった、総重量およそ3キロにもなるデカ盛りメニューです。これまでに一人で完食した人は、わずか3名とのこと。胃袋に自信のある方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。

地元と共に、進化し続ける町中華

リニューアルを経て、新たなスタートを切った重慶。大島さんは最後にこう語ります。「地元のお客さんに支えられてここまでやってこれたので、これからもそこはやっぱ大事にしていきたいな。止まらないで、やっぱちょっとずつ進化していきたいなって思いますね」。

これからも重慶は、ボリューム満点の美味しい料理と温かい雰囲気で、地元の人々の胃袋と心を満たし続けていくことでしょう。

【店舗情報】
中華飯店 重慶
住所:会津若松市町北町
営業時間:午前11時~午後3時
     午後5時~午後8時
定休日:火曜日

『ステップ』 
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2026年8月13日放送回より)