大阪出身の女性が、おととし、福島県浪江町に移住し、防災力を高める「まちづくり」を研究しています。
福島に移住した理由には、「2つの震災」がありました。
浪江町で研究を進めている大阪府出身の葛西優香(かさい・ゆか)さん36歳。
おととし、町に移住してきました。

双葉町の「東日本大震災・原子力災害伝承館」。
葛西さんは、東京大学大学院に通いながら、伝承館の研究員を務めています。

葛西優香さん「災害時にも助け合えるまちづくり。もし何かあった時に自分たちで助け合って乗り越えていく、そういう町に繋がっていくっていう風に思っています」

日々の研究は、人と人が助け合える「防災力の高い」まちづくり。
そう考えるきっかけは、「ある経験」にありました。
1995年に発生した、阪神・淡路大震災。
犠牲者6434人、10万棟を超える住宅が全壊するなど甚大な被害をもたらしました。
