新春の風物詩、手荒い祝福を受ける伝統行事です。
新婚の花婿に冷たい水をかけ無病息災を祈る「水祝儀」が、9日、福島県いわき市で行われました。

いわき市平の沼ノ内地区で400年以上続く「水祝儀」。
新婚の男性に水をかけて無病息災などを祈る伝統行事です。

【水津アナウンサー】「水をかけられるのは、新婚で幸せいっぱいの男性たちです」

地元出身の鈴木拓磨さんは4年前に結婚しました。

【妻の鈴木栞さん】「すごく楽しみですが、ちょっと寒い。頑張ってほしい」

一方、水をかけるのは地元の独身男性4人。
桶取りと呼ばれています。
新婚の男性をわざと「じらす」のがならわしで、まずは見物客や報道陣に「冷水の祝福」です。最初に水をかけられて約1時間。
最後は豪快に頭に冷水をかぶせられ終了です。

【新婚の鈴木拓磨さん】「とても寒いけど、家内円満で健康第一で過ごせればいいかなと思っている」

参加した花婿たちは、冷たいながらも温かいご祝儀をありがたく受け止めていました。