油谷さんのもう一つの顔、「オペラ歌手」。
寺の住職をつとめるかたわら、オペラの舞台に出演したり、地元の子どもたちなどに合唱の指導も行ったりしています。

ハリのあるテノールの声を生かして、プロの歌手らとともに、コンサートを行う油谷さん。
現在は、2023年7月に喜多方市で開催されるオペラの公演に向けて、有志の合唱団と練習を重ねています。

作品はイタリアを代表する作曲家・プッチーニが手がけた「ラ・ボエーム」。
物語の背景や台詞のイタリア語、それに発声方法などについて理解を深めていきます。

日々、地域と積極的に関わる油谷さんを周りの人はどう見ているのでしょうか。
合唱団として参加する人「(二足のわらじは)珍しいし、おもしろい。この前は一緒に(寺で)木魚を叩いた。気を回していろいろな人を紹介してくれてお世話になっています。町に根差していて、距離感が近い寺があるといい」

「住職」と「オペラ歌手」。
二足のわらじで活動する背景には、父の存在がありました。