1日午前、福島市のあづま総合運動公園内にある福島市民家園で、妻と散策していた男性がクマに襲われてけがをしました。
関根佑記者「被害はあちらの民家園で発生したとみられ、現在警察や市の職員が警戒にあたっています」
消防などによりますと、午前11時前、福島市のあづま総合運動公園内にある「福島市民家園」を訪れていた50代の男性から「クマに襲われた」と通報がありました。

男性は妻と民家園を散策中、体長約1メートルのクマに遭遇しました。クマは当初、女性のほうに向かってきましたが、男性が大声を出したところ、男性にとびかかってきたため、足で払おうとしたところ、クマに襲われ、左足にけがをしたということです。男性は意識があり、自力歩行が可能で、命に別状はないということです。
その後、公園内や周辺でクマの目撃情報はなく、警察や市の職員が捜索と警戒を続けています。クマの出没を受け、県は安全が確保されるまであづま総合運動公園を全域で閉園にする措置をとっています。

また、1日午前3時すぎ、あづま総合運動公園近くの福島市佐原の市道では、新聞配達中の30代の男性が、バイクで走行中に進行方向左側の川原から飛び出してきたクマ1頭(体長約1メートル)と接触する事故がありました。男性は、クマと接触した際に転倒し、左ひざなどに軽傷を負いました。
クマは、そのまま右側の山林に走り去っていったということです。
福島市では5月以降、市街地でもクマの目撃が相次いでいました。県内でクマによる人的被害は今年4件目、計5人となり、県は引き続き「クマ出没特別注意報」を出して注意を呼びかけています。
あづま総合運動公園は福島市西部の郊外にあり、公園内には東京オリンピックのソフトボール競技の会場となった「県営あづま球場」やサッカーJ3の福島ユナイテッドFCのホームスタジアムとなっている「とうほう・みんなのスタジアム」があります。
県中体連はとうほう・みんなのスタジアムで8月6日、7日に予定されている東北中学陸上大会の会場を、福島市内の誠電社WINDYスタジアム(信夫ヶ丘競技場)に変更にすると発表しました。