高校ラグビー福島県大会の決勝で不戦勝となり、25年ぶりの花園出場を決めた勿来工業が、決勝のかわりに、福島選抜との「壮行試合」を行いました。
選手たちは「決勝を棄権した磐城の分まで花園で頑張る」と、全国大会への決意を示しました。

12日に予定されていた県高校ラグビーの決勝は、磐城が、関係者の新型コロナ感染を受けて、棄権したため、中止となりました。
勿来工業は「不戦勝」で、25年ぶり6回目の花園出場が決まりました。

それでも、県ラグビー協会は「全国大会につながる試合をして勿来工業を送り出そう」と、大会の補助のため決勝に来ることが決まっていた平工業・小名浜海星・松韻福島の3校でつくる合同チーム、「福島選抜」との壮行試合を急きょ組みました。

代表校として負けられない勿来工業は前半6分。

実況「外へ展開して、抜けていく。トライ!先制トライは勿来工業です!」

鐡友慎(てつ・ゆうしん)選手の先制トライで、勿来工業が先手を取ります。

福島選抜もその後、反撃のトライを奪い意地を見せますが、勿来工業が7つのトライを取って福島選抜を圧倒。
壮行試合は、勿来工業が代表校の強さを見せつけ、47対10で勝ちました。

「磐城の分まで頑張る」
試合後、選手たちは花園に向け決意を示しました。

勿来工・鈴木悠斗主将「磐城高校は同じ地区で3年間、一緒に頑張ってきた仲なので磐城高校の分まで花園で頑張っていきたいです」

勿来工・小松傑監督「福島県内のチームの思いを背負って、花園では胸張って自分たちらしく戦っていきたいなと思います」

試合後はノーサイドで健闘をたたえ合った選手たち。
勿来工業は、25年ぶりに12月27日に東大阪市で開幕する全国大会に出場します。