福島県の県中教育事務所に勤務する男性職員(当時57)が、パワハラなどが原因で自殺したとして、遺族が県を提訴しました。27日、第1回の口頭弁論が開かれ、県は争う姿勢を示しました。
訴えによりますと、2022年、県中教育事務所に勤務していた男性職員(当時57)が、上司に早く帰ることが許されなかったうえ、パワハラを受けたことが原因で、自殺したとされています。
男性の遺族は、県に対し、8400万円あまりの損害賠償を求める訴えを起こしていて、27日、福島地裁で口頭弁論が行われました。
遺族は、男性が独自に残した勤務時間の記録で、亡くなるまでの直近3か月間、超過勤務がいずれも100時間を超えていたとしています。また、男性がほかの職員に書類の確認を依頼したところ、男性の上司が「甘えるな、自分1人でやれ」と言ったなどと訴えています。
県は、TUFの取材に対し「請求の棄却を求める答弁書を提出した」と話し、争う姿勢を示しました。