埼玉県で道路が陥没してトラックが転落した事故から、4日で1週間です。この事故を重く見て、福島県は、大型の下水道管の緊急点検を始めました。

関根佑記者「こちらの道路地下20メートルほどのところに直径約2メートルの水道管が通っていて、県の職員が道路に異常がないかを確認しています」

郡山市の幹線道路に異常がないか点検しているのは、道路の下にある流域下水道管を管理する県の職員です。1月28日、埼玉県八潮市で道路が陥没する事故が発生し、転落したトラックの男性運転手の安否は現在も分かっていません。

原因は、道路の下にある下水道管の腐食とみられていて、国は全国の自治体に同じ規模の下水道管の緊急点検を要請しました。県が管理する大型の下水道管は、総延長でおよそ139キロにのぼります。

このうち、該当する規模のものや耐用年数の目安となる50年を超えるものはありませんが、県は独自に下水道管の緊急点検を行いました。

点検した場所は郡山市の幹線道路で、この下には、郡山市のほか須賀川市や鏡石町など、4つの市と町の下水が約7キロにわたって流れています。直径はおよそ2メートルから3.5メートルあり、県内では大型の下水道管です。点検した職員は、道路にたわみや亀裂がないか目視で確認していました。

県土木部下水道課・鈴木国俊副課長「日頃の定期点検と合わせて異常の有無を確認し、異常があれば速やかに措置をしていきたい」

県は5日には、下水道管が損傷して土砂が流入していないか、マンホールの内部調査も行うことにしています。