福島県郡山市の郵便局では4日、強盗事件が起きたことを想定した訓練が行われました。ポイントは「時間を稼ぐ」です。
「金を出せ!」
右手に刃物を握った、犯人役の警察官。郡山市の郵便局では、年末年始に増加する金融機関の強盗に対応するための模擬訓練が行われ、局員や金融機関の職員、警察官などおよそ50人が参加しました。
訓練では、窓口の非常ボタンを使って通報し、警察が到着するまでの時間を稼ぐため、現金を小分けにして紙袋に詰めるなど、万が一の際の対応を確認していました。犯人が外に出た後は、逃走に使う車に向けてカラーボールを投げます。
郡山卸町郵便局・橋本浩行局長「模擬訓練とは言え、次の行動がなかなか出てこないっていう部分があったので、本当に強盗が来た時に対策をしないといけないなと思いました」
県内では去年3月、田村市船引町の郵便局で強盗事件が発生しています。警察では、犯人が逃走した場合、性別や服装、車のナンバーなどの情報が必要なため、多くの人に110番通報してほしいということです。