福島第一原発で処理水の海への放出が始まってから、24日で1年です。東京電力は「引き続き緊張感を持って安全の確保に万全を期していきたい」としています。

福島第一原発でたまり続ける放射性物質のトリチウムを含む処理水の海への放出は、去年8月24日に始まり、あすで1年を迎えます。現在は通算8回目の放出が行われています。

これまで、7回の放出でおよそ5万5000トンが放出され、海域のトリチウム濃度は最大1リットル当たり29ベクレルで、東京電力が上限とした国の基準値の40分の11500ベクレルを大きく下回っています。

22日朝、いわき市の漁港では近海でとれたカニなどが水揚げされ、処理水の放出前と変わらない値段で取り引きされていました。

漁師・三浦孝一さん「魚価には影響なかったが、中国がいまだに反対している関係上、常磐もののPRしているがなかなか…。ブームが過ぎればどうなるかが心配」

東京電力は処理水の放出について「引き続き緊張感を持って安全の確保に万全を期していきたい」としています。