福島第一原発2号機の燃料デブリの試験的な取り出しに使う装置について、東京電力は25日、設置が完了したことを明らかにしました。

福島第一原発2号機では、8月から10月の間に、溶け落ちた核燃料=燃料デブリを試験的に取り出す計画です。東電は、取り出しに使うテレスコ式と呼ばれる装置の
設置を続けてきましたが、25日、格納容器に開いた穴への接続が完了したと公表しました。今後行われる原子力規制委員会の使用前検査で合格すれば、取り出しに着手します。

また、装置の先端はデブリをつかむ方式を採用し、最大で5ミリ程度、3グラム以下のデブリを採取する計画です。一方、作業員の被ばくも考慮し、デブリの放射線量が毎時24ミリシーベルトを超える場合は、格納容器内に戻すことも、検討しているということです。