国内外で開かれる日本酒コンテストの入賞実績をポイント化して酒蔵を格付けする世界酒蔵ランキングで、宮城県大崎市に本社がある新澤醸造店が1位になりました。1位を獲得するのは2年連続です。

鈴木哲朗記者:
「今年の世界酒蔵ランキングで1位に輝いたのはこちらの川崎町にある新澤醸造店です。2年連続での1位となったこだわりの酒造りをのぞいてみたいと思います」

川崎町の山間にある新澤醸造店の川崎蔵では、13日も朝から仕込み作業が行われていました。

蒸し上がったコメに麹菌を振りかけるのは渡部七海さん(27)です。醸造の責任者である杜氏を任されています。コメの水分量や温度管理も徹底し、日々、酒造りに取り組んでいます。そんな渡部さんらが作った酒は、11日に発表された世界酒蔵ランキングで2年連続1位となりました。

新澤醸造店杜氏 渡部七海さん:
「品質を評価していただけたのはすごくありがたいなという思いはあるんですけどやっぱりまだまだ改善点もいっぱいあると思います」

新澤醸造店杜氏 渡部七海さん

世界酒蔵ランキングは、701の蔵を対象に国内外で開催された日本酒コンテストの受賞実績をポイント化して酒蔵ごとに集計し発表します。新澤醸造店は701の蔵の中で合計ポイントが最高となりました。

新澤醸造店杜氏 渡部七海さん:
「究極の食中酒というのをコンセプトに作っているので、糖分が少ないとか後味のキレは抜群にいいと思いますので、飲み飽きせず料理を選ばず楽しんでいただけるかなと思います」

渡部さんは、予想通りにいかないことが酒造りの面白さであり難しさでもあると話します。

新澤醸造店の「愛宕の松」と「伯楽星」

新澤醸造店杜氏 渡部七海さん:
「日々気づいたことを改善していってより良い品質のものを取引先やお客さまにお届けできるよう頑張っていきたい」

渡部さんはより多くの人に飲んでもらえるよう、これからも質の良い酒造りに励みます。