12月1日、宮城県気仙沼市内の小中学校の給食に赤カビが検出された小麦を使用した「せんべい」が提供されていたことがわかりました。給食を食べた小中学生のうち3人が医療機関を受診しましたが、食材との因果関係は不明だということです。

気仙沼市教育委員会によりますと、12月1日午後2時頃、給食の食材を納入する業者から市の給食センターに「提供したせんべいに使われている小麦から基準値を超える赤カビが検出された」と連絡がありました。せんべいは岩手県産の小麦を使い、二戸市の業者が製造したもので、「せんべい汁」の食材として使われていました。すでに給食の時間は終わっていたため、市教委は保護者に知らせるとともに、子どもに嘔吐や下痢の症状があった場合は医療機関を受診するよう呼びかけたということです。12月2日の正午時点で小中学生3人が医療機関を受診しましたが、いずれも症状は軽く、食材との因果関係は不明だということです。市教委は「学校給食に使用する食材の安全性の確保に努めていきたい」とコメントしています。