10月に入り、冷え込む日が多くなってきました。このような中、宮城県北部の栗駒山では猛暑の影響で遅れていた紅葉がようやく見ごろを迎えています。
宮城、秋田、岩手の3県にまたがる標高1626メートルの栗駒山です。

10日の午前中は濃い霧がかかったり、青空が広がったりと変わりやすい天候となりましたが、県内外から訪れた登山客が思い思いのペースで山頂を目指していました。
高知県からの登山客:
「やっぱり紅葉(が楽しみ)。神の絨毯。山一面真っ赤な紅葉。憧れ」
「生涯忘れることのないいい登山をしたい」

登山道のひとつ「中央コース」を登り始めて1時間あまり。標高1400メートル付近にたどり着くと・・・、広大な景色を望むことができます。

カエデやナナカマドなどが鮮やかなオレンジや赤などに色づいています。まさに、錦の絨毯を敷きつめたかのような景色が広がっていました。この美しい光景は『神の絨毯』とも呼ばれています。
仙台市からの登山客:
「子どもたちの秋休みに合わせて来た。気持ちがいい」

千葉県からの登山客:
「初めて来たがきれい。きょうは見られないと思っていたがたまたま晴れてきれいな景色が見られて良かった」
「霧が海のようで、晴れたときは山がうねっているところに紅葉があるので、大地が躍動している感じでエネルギーを感じる」
栗原市によりますと、今年の紅葉は猛暑の影響で、例年より1週間から10日ほど遅れていて、9月下旬から色付きはじめました。それでもここ数日の冷え込みで一気に紅葉が進み、いまは、標高1400メートルから1200メートル付近が見ごろとなっています。栗駒山の紅葉は、来週にも登山口がある「いわかがみ平」付近で見ごろを迎える見込みです。
県内はきょう一日、曇りや雨模様のところが多かったですが、栗駒山はわずかながら晴れ渡る時間もあって美しい景色でした。栗原市では、渋滞対策として通行規制を行っていて、「いわかがみ平」のおよそ3キロ手前に臨時駐車場を設け、10月15日までシャトルバスを運行しています。