破壊された街並みや人々の悲しみを伝えています。ロシアの軍事進攻を受けるウクライナの被害を伝える写真展が、宮城県石巻市で開かれています。

撮影の2時間前に爆撃を受けたハルキウ州のアパート。

41歳の若さで亡くなった息子を悼む女性。

「ウクライナへの祈り」と題した写真展は、仙台市の市民団体が企画したもので、香港とウクライナの写真家が撮影したおよそ70点が展示されています。

爆撃で破壊された建物や無邪気な表情を浮かべる子どもたちの写真に、来場者は、震災直後の石巻の光景を重ね合わせていました。

石巻市で被災した人:
「震災で家もなくなって他国の人からも応援をもらった。自分も若かったら(ウクライナに)手伝いに行こうと思うが、戦争では手伝いも出来ない。頑張って生きていってほしい」

ウクライナ出身のシェプノフ・ヴィタリイさんは、石巻市で避難生活を送る母親とともに足を運びました。破壊された図書館の写真を見つけると、「祖母が働いていた」と話しました。

石巻市在住 シェプノフ・ヴィタリイさん:
「二度と戦争が起こらないように私が伝えたいことはただ一つ。戦争はただの恐怖です」

写真展「ウクライナへの祈り」は入場無料で、6月18日まで、石巻市開成の「マルホンまきあーとテラス」で開かれています。