重い心臓病を患い入院している1歳の女の子が心臓移植を受けるため来週、渡米することが決まりました。必要な費用は仙台など全国で行った募金活動で集められました。

心臓移植のためアメリカに渡ることになったのは東京都の佐藤葵ちゃん1歳です。

葵ちゃんは心臓の機能が弱って全身に血液を送り出せない重症心不全を抱えています。今は、補助人工心臓とペースメーカーで命をつないでいますが、合併症のリスクがあり心臓移植が唯一の助かる道となっています。

去年、母親の故郷である仙台など全国で支援を呼びかけ、渡航や手術に必要となる5億3000万円の寄付が集まりました。

3月に入り、ニューヨークのコロンビア大学病院での受け入れが決まったことなどから、3月30日にニューヨークに向けて出発するということです。渡米後は検査などをしたうえでドナーを待つ予定です。

佐藤葵ちゃんの父・昭一郎さん:
「ようやくスタートラインに立たせていただいたというところで、1年後ぐらいには元気な葵を皆さんにお見せできるように、無事に戻ってくるようにしたいと思います。これからも見守っていただければと思います」

現在、葵ちゃんの体調は安定していて、「ママ」などの言葉も話すようになったということです。