稚児が放つ矢で今年の農作物の作柄などを占う「やぶさめ」が22日、宮城県涌谷町の寺で行われ、「平年作だが台風などに注意が必要」との結果が出ました。
涌谷町箟岳(ののだけ)の箟峯寺(こんぽうじ)では白山祭(はくさんさい)が開かれ、住職らおよそ20人が参加してやぶさめが行われました。

訪れた町民らおよそ70人が見守るなか、ともに6歳になる地元の幼稚園児2人が1年の各月に見立てた矢を交互に放ちました。

やぶさめは、矢の当たり具合などで今年の天候や農作物の作柄を占うもので、22日は、12本中6本の矢が的に命中しました。

箟峯寺松本坊 坊城延溟住職:
「全体的に見て“平年作”で、稲作については結構苦労が多い感じと出ている。風や台風などが気になる」

箟峯寺に、600年以上伝わる白山祭は、県の無形民俗文化財に指定されています。