12月2日の宮城県は、1日の異例の暖かさから一転して、やや冷たい空気に包まれる見込みです。昨日は日中、12月として観測史上最も高い気温を記録した地点もあり、仙台では21年ぶりに12月として20℃以上となる20.5℃を観測しました。2日の気温は平年よりも高めではあるものの、昨日の記録的な暖かさと比べると、ひんやりと感じられる一日となりそうです。

昨日の記録的な暖かさと今日の予想気温

仙台では昨日、21年ぶりに12月として20℃以上の気温を観測し、最高気温は20.5℃に達しました。これは12月としては異例の暖かさで、平年を大きく上回る記録となっています。

今日の仙台の最高気温は13℃の予想です。これでも平年よりはやや高い水準ですが、昨日と比べると7℃以上も低くなります。そのため、昨日の暖かさを体感した方にとっては、空気がひんやりと感じられる可能性が高いです。

今夜の冷え込みはそれほど強くなく、明日朝の最低気温は仙台で7℃と、今朝とほぼ同じくらいの見込みです。

今日の天気の推移——日中は晴れ、夜は雲が広がる

2日夜9時の天気図を見ると、今日は初め高気圧に覆われますが、夜になると昨日と同様に寒冷前線が西からやってきます。この前線の影響で、日中は概ね晴れますが、夜は雲が広がり、山沿いを中心に雨が降るところが出てくる見込みです。

今夜6時の雨の予想を見ると、秋田県や山形県の沿岸に前線に伴う雨雲が見られます。この雨雲は次第に近づいてくる見込みで、県内西部の山沿いでは午後7時以降、所々で雨が降る予想です。昨日は東部の平地でも雨が降ったところがありましたが、今夜も場合によっては東部でパラつく程度の雨は考えられます。ただし、強く降ることは特段ないでしょう。

また、この前線に向かって今日も暖かい空気が流れ込んでいきますが、昨日ほどではないため、空気は少し冷たく感じられます。

県内各地の詳細予報

仙台市内では、午前を中心に晴れますが、午後は少しずつ雲が広がってくる見込みです。午後6時以降は雲に覆われ、西部の山沿いを中心に所々でにわか雨がありそうです。最高気温は11月中旬並みまで上がるでしょう。

名取から白石にかけての地域でも、日中は十分日差しが届きますが、夜は雲に覆われます。白石や川崎、蔵王、七ヶ宿など山沿いでは一時にわか雨の可能性があります。最高気温は昨日よりも5℃以上低いところが多く、昨日と比べると空気は冷たく感じられそうです。

石巻から沿岸部にかけては、青空が広がりますが、次第に雲が広がってくる見込みです。今日は強風はなく、陸上・海上ともに概ね風は穏やかな見込みです。最高気温は12℃から13℃まで上がりそうです。

気仙沼から鳴子にかけては、日差しが届きますが、次第に雲に覆われる見込みで、栗原市や大崎市の西部では一時雨が降るでしょう。海上の波の高さは1.5mのち2mと、やや高い予想です。こちらも昨日に比べ最高気温は大幅に低いところが多くなります。

明日以降は冬型へ——週末には雪の可能性も

明日以降の天気の推移が注目されます。週間予報には雪マークがいくつか見られ、明日は次第に冬型の気圧配置に変わり、上空に寒気が流れ込んできます。

明日3日(水曜)は雨が降りそうで、その雨が西部では夜遅く、山沿いや標高の高いところでは次第に雪に変わってくる見込みです。4日(木曜)、5日(金曜)も山沿いを中心に断続的に雪となり、特に5日金曜日の午前中は、東部の平地でも雪が降る予想です。路面状況の悪化が予想されるため、スリップには十分な注意が必要です。

今日は昨日の記録的な暖かさから一転して、やや冷たい空気に包まれる一日となります。日中は晴れますが、夜は雲が広がり山沿いで雨の可能性があります。そして明日以降は冬型の気圧配置となり、週末にかけて雪が降るおそれもあるため、今後の気象情報に注意が必要です。