将来、宿泊業に関わる人材を確保するための取り組みです。秋休み中の小学生が、14日に仙台市内の旅館で職場見学し、働く楽しさや仕事への理解を深めました。

仙台市太白区秋保町の篝火の湯「緑水亭」で行われた仕事見学イベントに参加したのは、県内の小学校に通う5・6年生3人です。

旅館スタッフ:
「布団をあげてもらいます、この布団を片付けてもらう」

体験したのは、チェックアウトした後の客室の清掃。シーツを取り外し、布団やマットレスを元の場所に収納する作業です。作業をこなすごとにどんどん手際よくなっていきました。

朝食会場では、調理長から農薬の使用を減らした環境保全米秋保米を使っているという説明を受けながら食事を楽しみました。

また、児童は、この見学を通して興味を持った仕事内容や働く上での心構えなどを質問し熱心に耳を傾けていました。

参加児童:
「お仕事をしているときに大切にしていることはなんですか?」

女将:
「足元靴をきれいにすることや制服をきちんと着るといった身だしなみと笑顔、あとあいさつを気持ちよくできるように心掛けている」

参加児童:
「今回のことを通して、お仕事のシーツを外すのが一番楽しかったので、将来は旅館の掃除に関することをやりたいなと思っている」
「やってみて、いろいろ工夫しているのが分かり、調理の時も農薬を控えたコメにすると聞いたので頑張っているなと思った」
「布団を畳んだりシーツを取って取り替えたりするのが難しかったので、それを毎日やっている人たちはすごいなと思った」

この仕事見学イベントは、宿泊業の人手不足が課題となる中、将来の人材確保につなげようと東北運輸局が初めて主催したもので、今後もこうした取り組みを継続していくということです。