秋が深まり、日没の時間が急速に早まっています。日中の気温が過ごしやすくても、薄暗くなる時間帯の車の運転には特別な注意が必要です。特にこの時期、ドライバーが知っておくべき危険な現象として「蒸発現象」があります。

仙台では、先日9月23日の秋分の日の日の入りが午後5時32分でした。しかし、きょう13日はそれより30分も早い午後5時2分で、急激に暗くなる時間が早まっています。これに伴い、運転中の視界は刻々と変化し、思わぬ危険が潜んでいます。

「蒸発現象」は、対向車のヘッドライトの光が重なる場所で、歩行者の姿が瞬間的に見えなくなる現象です。暗い夜道や薄暮の時間帯、対向車と自分の車のヘッドライトの光が歩行者のいる横断歩道などで交差します。

すると、この交差した強い光が、背景と歩行者の輪郭をぼかし、まるで歩行者の姿が「蒸発」したかのように見えなくなってしまうのです。特に、車体の前に出てきた歩行者の足元など、細部が見えにくくなることが映像でも確認できます。