自民党総裁選は、4日に投開票が行われ、第29代総裁に高市早苗氏が選ばれました。
女性初となる総裁誕生。宮城県関係の国会議員からは、党の立て直しに向け期待する声が聞かれました。

自民党の次のリーダーを決める総裁選。
4日に東京では国会議員による投開票を前に、立候補者の各陣営が出陣式で士気を高めました。

宮城選挙区の桜井充参院議員は、自身が推薦人を務める林芳正氏の決起集会に参加しました。

桜井充参院議員:
「十数年の付き合いで、非常に優秀だしバランス感覚は良いし、特に政策を作っている官僚が、非常にやる気を出してやってくれるんじゃないか」

一方、仙台市青葉区の自民党県連では、県内の党員・党友票の開票作業が行われました。

県内の党員・党友1万339人に対し、投票総数は7602票、投票率は73.53%と去年9月に行われた前回を3.98ポイント上回りました。

県内では、高市早苗氏が、トップで2602票、次いで、林芳正氏が2405票でした。

石垣綾香記者:
「党本部では、5人の候補者の中から新たな総裁を決める投票が行われています」

国会議員による投票では、県関係の議員も1票を投じました。

1回目の投票では、誰も過半数を獲得できず、1位の高市氏、2位の小泉進次郎氏の決選投票に…。

決選投票の結果、高市氏が185票、小泉氏が156票で高市氏が新総裁に選ばれました。

自民党新総裁に選出 高市早苗氏:
「皆様とともに自民党をもっと気合の入った明るい党にしていく、多くの方の不安を希望に変える党にしていく、全世代総力結集で全員参加で頑張らなきゃ立て直せませんよ」

県関係の国会議員からは、高市氏に期待する声が聞かれました。

小野寺五典衆院議員:
「(宮城)県内の意見というのも今回しっかり反映された結果ではなかったか、女性初の総裁、総理になっていただきたいし、高市さん自身が政策通なので、大きな改革をしていただきたい。そういう期待を持って応援をしていきたい」

森下千里衆院議員:
「すぐに変わらないこともあるかもしれないが、高市先生だからできることがあると期待していますので、私も頑張りたい」

桜井充参院議員:
「(高市氏は)政策通で本当に一生懸命なタイプ。自民党が国民の物価高対策から始まって、いろいろな問題に対応できているという姿をお見せできれば」

高市新総裁は、10月15日に召集予定の臨時国会で女性初の総理大臣に指名される見通しです。

一方、高市新総裁の就任を受け県内からも様々な声が聞かれました。

自民党県連 佐々木幸士幹事長:
「地方創生臨時交付金を手厚く地方に分配する政策方針と聞いている。大いに地方として期待しているしそれを早くやっていくことが重要」

立憲民主党県連 鎌田さゆり副代表:
「人事で取りざたされているのが、まさに麻生派の人事、派閥政治の復活、政治改革が進まないことに懸念を抱いている」

公明党県本部 伊藤和博代表代行:
「政治と金の問題、靖国参拝と歴史認識、外国人との共生と3つの懸念を示している。しっかりと党本部でも(連立の)協議を進めてもらいたいと思う」

宮城維新の会 小野寺健幹事長:
「自民党が少数与党であることは変わらない。自民党が他の野党とどう折り合いをつけていくのか見ていきたい」

日本共産党県委員会 中島康博委員長:
「安倍政権のやってきたことの継承だと思う。選択的夫婦別姓、ジェンダー平等に反する行動、後ろ向きの発言をしていて期待することはない」

街の人:
「女性に対する支援や女性目線の(政策)に期待したい」
「変わるきっかけになると思うが少し不安な面もある」
「長く持たないんじゃない?」
「信用していないというか信頼できないというか頼りないというか」
「応援していました。経済政策が一番まともかなと思っていたので」
「若い人に期待したいなと思っていたので小泉さんがいいかなと思っていたが、高市さんも女性として活躍してほしい」