徳川家ゆかりの国宝や重要文化財が並ぶ特別展が、仙台市博物館で9月12日からはじまりました。家康から慶喜まで歴代の徳川十五代将軍全ての甲冑が勢ぞろいしています。

仙台市博物館で9月12日に開幕した特別展「徳川十五代将軍展~国宝・久能山東照宮の名宝~」。
家康を祀る久能山東照宮の博物館に所蔵されている刀剣や徳川家ゆかりの品など国宝2点、重要文化財31点を含むおよそ100点が展示されています。

玉置佑規・キャスター:
「歴代の徳川15代将軍の甲冑が1列に並んでいて圧巻です。よく見るとそれぞれの将軍で体格や個性も表れていて、かなり見ごたえがあります」

見どころの一つが徳川家歴代・十五代将軍の甲冑の展示。久能山東照宮でも一列に並ぶことはないということです。
初代将軍・家康の甲冑「金陀美具足」は、その名の通りゴールドの色合いが目を引きます。

10月7日からの後期展示では家康が関ヶ原の戦いで着用した甲冑「歯朶具足」も展示される予定です。

また、1領しか現存していないとされる2代・秀忠の甲冑や、兜に龍の飾りを施した8代・吉宗の豪華な甲冑も間近で見ることができます。


久能山東照宮・姫岡恭彦 宮司:
「15代並ぶというのはすごいことだと思っている」

久能山東照宮・姫岡恭彦 宮司:
「3代ぐらいまでは、動きやすいような甲冑。それ以降の将軍は戦がなかったが、武家の棟梁として必ず戦に備えるために甲冑を作った」

このほか、初代・家康が使用した刀や、8代・吉宗が描いた絵画、15代・慶喜が使ったカメラなど徳川家ゆかりの品々も数多く並んでいます。


こちらのガラス壺。中をよく見ると・・・粉末が入っています。
これは“健康オタク”としても知られる家康が自ら調合した薬で、重要文化財の1つです。

訪れた人:
「久能山の家康の遺品やその他の品物を見て、ただの武将じゃないひとりの人間だったんだなという側面が、よりはっきりと見えるようになった」

訪れた人:
「貴重な刀剣や鎧もずらっと並んでいるし、(特別展は)前期と後期あるので、後期もぜひ来たいと思っている。何回も来ることになると思うが」

特別展「徳川十五代将軍展~国宝・久能山東照宮の名宝~」は、仙台市博物館で2025年11月9日まで開かれています。