26日、宮城県内は朝から暴風が吹き荒れ、各地で被害が相次ぎました。東北新幹線が運転を見合わせるなど交通にも影響が出ました。

仙台市中心部も朝から暴風が吹き荒れました。バス停では、立つことができなくなる人も。仙台空港では、砂ぼこりが一気に舞い上がり視界がさえぎられました。強風の影響で国内線15便が欠航となりました。

最大瞬間風速は、白石で35メートル仙台空港で34メートルを観測するなど観測史上最も強い風が吹いた所もあります。白石市の国道113号では、木が倒れ付近が通行止めとなりました。岩沼駅では、屋根の防水シートが飛ばされ停車中のタクシーにあたりましたが運転手にけがはありませんでした。

また、東北新幹線は午前10時半頃、風速計の値が規制値に達し東京駅と盛岡駅の間で運転を見合わせました。年度末で移動する人たちが足止めされ駅構内は混雑しました。

ハワイに行くため羽田へ向かう人:
「21時の飛行機に乗るが高速道路も新幹線も止まっているで、全部変更かけて、しょうがない自然の力なので」
水戸へ行く予定の人:
「水戸まで帰ろうかと思ったら電車がとまっている。どうしようもないので受け入れるしかない」

南真央記者:
「JR仙台駅のタクシー乗り場です。交通機関の乱れを受けて長い列ができています」

JRの在来線に加え、福島方面に向かう高速バスも運休が相次いだためタクシー乗り場に長蛇の列ができていました。

強風による事故も発生しました。午後1時頃、仙台市若林区藤塚の交差点で右折しようとしたトラックが強風にあおられ横転。50代の男性運転手にけがはありませんでした。東北道、常磐道、三陸道などでは強風のため一時で通行止めとなりました。

また、仙台市青葉区の大崎八幡宮ではスギの木が倒れ鳥居がぶつかりました。けがをした人はいませんが鳥居が損傷したということです。暴風のピークは過ぎたと見られますが今夜遅くまでは強風に対する注意が必要です。また、消防によりますと午後5時現在強風の影響でけがをして病院に運ばれた人は35人にのぼります。このうち仙台市若林区では80代の女性が風に煽られて転倒し、右足を大けがしました。