岩手県大船渡市の大規模な山林火災は発生から1か月近く経ちますが未だ鎮火には至っていません。この山林火災では仙台市消防局からも緊急消防援助隊として多くの消防士が派遣されました。その一人が山林火災の実態や消火の難しさを語りました。

仙台市消防局山田敏夫指揮支援隊長:
「任務を終了し本日、帰局したことを報告します」

岩手県大船渡市の山林火災で地上での活動を終え、19日仙台に戻った仙台市消防局の緊急消防援助隊。2月26日から3月19日まで延べ365隊1433人を派遣し消火や残り火の確認にあたりました。

仙台市消防局の中條圭消防司令補は、緊急消防援助隊の第6次隊として岩手県陸前高田市を拠点に山林火災の鎮火に向けた対応に当たりました。中條さんにとってはこれが2度目の大船渡市への派遣です。派遣は火災が発生した2月26日の夜でした。第1次隊として大船渡市三陸町綾里で、夜通し消火活動を行った際に見た山林の様子を次のように話します。

仙台市消防局 中條圭消防司令補:
「360度見渡す限り山が赤くなっていて、本当に自分たちのこの拠点も大丈夫なのかなって不安に思うぐらい山が燃えてました。消しても消しても、山奥に火がまだまだ見えるんですね。深追いして消すこともできるんですけど、やはりそのポンプの能力っていうものもありますし、あとは追いすぎると今度自分たちが火に巻かれるっていうところもありますので」