2020年、陸上自衛隊多賀城駐屯地に所属していた20代の自衛隊員が敷地内の庁舎屋上から転落し死亡しました。自衛隊は調査の結果、「公務災害には当たらない」としましたが遺族は原因調査や自衛隊側の説明が不十分だとして近く防衛省に再調査の申し入れをすることにしています。
長男・未来仁さんを亡くした佐藤直子さん:
「何よりも私たちは自分の息子がなぜ、どうして命を落としたのか、もう一度、きちんとした捜査を要求し、誠意のある対応を求めます」

会見を開いた佐藤三千治さんと妻の直子さんの長男で、陸上自衛隊多賀城駐屯地に所属していた未来仁さん(当時23)は、2020年、勤務中に庁舎屋上から転落し、死亡しました。

原因は分かっていません。自衛隊は2023年4月、未来仁さんの死亡は職務上の原因による転落ではなく「公務災害には当たらない」と遺族に通知しましたが、佐藤さんらは、自衛隊の説明が不足している上、二転三転しているなどとして17日に防衛省に再調査を申し入れるということです。
長男・未来仁さんを亡くした佐藤三千治さん:
「情報開示も何もされない。駐屯地内の司令官が代わるたびに話が変わっていく」

陸上自衛隊多賀城駐屯地は、tbcの取材に対し「事実関係を確認した上で適切に対応したい」とコメントしています。