「みなと塩釜魚市場」が不適切な取り引きを行っていた問題です。宮城県塩釜市の佐藤光樹市長は6日、無関係な「仲卸市場」にまで苦情の電話が入るなど風評被害が広がっているとし「みなと塩釜魚市場」に対し説明責任を果たすよう求めました。
佐藤光樹塩釜市長:
「第一義的には、みなと塩釜魚市場でしっかりと影響ある皆様方に対応すべきだと思っています」

この問題は、卸売会社の「みなと塩釜魚市場」が売上伝票の一部を架空の会社の名義に書き換え、漁船に現金を渡すなどしていたもので、渡していた金額は合わせて1億4500万円に上ります。
塩釜市は、みなと塩釜魚市場に対し2月22日から1か月間、魚市場の施設を使わせないようにする行政処分を下しています。
「みなと塩釜魚市場」は、これまでホームページにお知らせを掲載し説明していますが、塩釜市の佐藤市長は、「説明責任を果たすべき」と述べさらなる対応を求めました。
佐藤光樹塩釜市長:
「魚市場の皆様に、しっかりと丁寧に対応してほしい」

また、無関係な「仲卸市場」にまで苦情の電話が入るなど風評被害が広がっているとし市としても正しい情報発信を続けていく考えを示しました。

風評被害が広がっているということで改めてまとめました。今回、不適切な取り引きをしていたのは、「みなと塩釜魚市場」です。魚市場の運営や卸売の業務をしています。不適切な取り引きにより施設使用停止の行政処分を受けました。

一方、仲卸市場は水産物を販売している施設で新鮮なお魚を味わうこともできるため多くの観光客も訪れています。仲卸市場は今回の問題とはまったくの無関係で通常通り営業を続けます。また、塩釜市の佐藤市長は、今後もマグロの流通が止まらないよう最善を尽くすとの考えを示しています。