新型コロナの影響で宮城県内の観光業者の苦境が続くなか、仙台市の秋保温泉の旅館が新たな取り組みを始めました。今ブームとなっている豪華なキャンプを満喫できる「グランピング」です。
仙台の奥座敷・秋保の温泉旅館「蘭亭」です。

新型コロナの影響で2020年と2021年は、コロナ前に比べ客数が9割減った月もありました。苦境を打破しようと、6日から始めた新たなサービスが…。
蘭亭 伊藤正治管理部支配人:
「こちらが新しいグランピングのテントでございます」

手軽に豪華なキャンプを楽しめる「グランピング」です。

「グラマラス」と「キャンピング」を組み合わせた造語で、コロナ禍でブームになっています。
テントの中のインテリアは世界のリゾートをイメージし、若い女性やファミリー層をメインターゲットに「SNS映え」を意識。一年を通して楽しめるよう、空調設備も完備しています。

蘭亭 伊藤正治管理部支配人:
「プライベート空間にこだわって作った。コロナ禍での新しい事業ということで、withコロナでどのようなサービスが提供できるか、そういった点も重点的に考えた」


また、温泉旅館ならではの強みも。
阿部航介記者:
「テントの近くには1棟にひとつ露天風呂がついています」

露天風呂は木のぬくもりが感じられるこだわりの浴槽です。

このほか、食事はテントの隣の小屋で、プロの料理人によるバーベキューを楽しむことが出来ます。


蘭亭 伊藤正治管理部支配人:
「密を避けながら、このコロナ禍でも旅行という楽しみをぜひ味わってほしい」

今月の週末の予約は、すでに8割が埋まっているということです。
4人以上の宿泊の場合1人1泊2万8000円から。ペットの犬と泊まることが出来るテントも3棟あるということです。