29日、宮城県塩釜市にあるすし店で寿司を食べた30代の女性が腹痛などを訴え、胃からアニサキスが見つかりました。県は食中毒と断定しこの店に対し、30日の1日間生食用の魚介類の取り扱いを停止させる処分を出しました。

営業の一部停止処分を受けたのは塩釜市にあるすし店です。県によりますと、30代の女性は29日この店でアジやマグロ、そしてイワシの寿司を食べたところ、翌日、腹痛と吐き気の症状が出たということです。女性が市内の医療機関を受診したところ、内視鏡検査で、胃から寄生虫のアニサキスが検出されました。原因と考えられる食品がこの寿司だけだったことなどから、県は食中毒と断定し、この店に、30日の1日間生食用の魚介類の取り扱いを停止する処分を出しました。女性は、快方に向かっているということです。

アニサキスはアジやイカなどの魚介類に寄生していて、県は魚介類をマイナス20度で24時間以上冷凍したり70度以上で加熱したりして食中毒の予防を徹底するよう呼びかけています。