補修やかけ替えができない理由
仙台河川国道事務所 安田慎一課長:
「これだけ交通量が多いところだから、(補修やかけ替えを行う場合)交通規制をどうするかなど、非常に時間も予算もかかる」

交通量が多いと通行止めも難しく、歩道橋を直す場合、やはりお金の問題は避けられないのです。補修に充てる予算の確保が難しいという問題は、国が管理する歩道橋に限らず、自治体が管理するものも同じです。
そんな中、県や仙台市などが実施している打開策があります。
歩道橋に「ネーミングライツ制度」
街中でよく見かける企業名がデザインされた歩道橋です。

県や市では歳入確保を図るため、歩道橋に「ネーミングライツ制度」を導入していて、企業名を表示できる権利を年間30万円から購入できます。契約金の収入は歩道橋を含む道路の改修費などに充てられます。

ただ、このような制度を導入しただけでは老朽化への抜本的な対策になるとはいえません。高度経済成長期に整備が進んだ歩道橋や道路が設置から半世紀が経過し、老朽化が進行する今、どのように安全性を確保できるか、今一度考える必要がありそうです。