去年7月、宮城県石巻市で事故を起こし過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕された大阪府の男性について、県警は15日、男性の虚偽申告により誤認逮捕していたと発表しました。そのうえで、この男性と実際に車を運転していた別の男性を改めて書類送検しました。

誤認逮捕されたのは、大阪府に住む建築業の30歳の男性です。

警察によりますと、この男性は去年7月12日、石巻市清水町1丁目の市道交差点で乗用車で前を走っていた車と衝突し男性運転手にけがをさせたとして、過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕されていました。当時、男性は「知らない人が運転していた」とうその供述をしていましたが、翌日、石巻市に住む36歳の男性が「自分が車を運転していた」と出頭してきたことから、警察は大阪の男性を37時間後に釈放しました。

その後の捜査で、2人は仕事の先輩と後輩の間柄だと判明。大阪の男性は「世話になっている先輩なのでかばった」と話したということです。

警察は15日改めて、大阪の男性を犯人隠避の疑いで、石巻の男性を過失運転傷害の疑いで、それぞれ書類送検しました。

警察は、誤認逮捕について「反省と教訓を生かし適切な捜査に努めたい」とコメントしています。