初冬の駿河路で、ふるさとの誇りと思いの詰まったタスキをつなぐ「第24回しずおか市町対抗駅伝」が12月2日、静岡県庁をスタート、草薙陸上競技場(静岡市駿河区)をフィニッシュの12区間42.195㎞で行われます。“花の1区”を飾るのが高校生・中学生の女子ランナー、そして、最長区間5区を託されるのが高校生男子です。今回は、高校生の注目ランナーを紹介していきます。


高校生女子(第1区、第4区)

11月4日に行われた静岡県高校駅伝、都大路行き切符をかけた戦いは、1区から有力選手が激しく火花を散らすレースを見せました。

スタートから飛び出してレースを作ったのは、3000m静岡県高校ランキング2位の鈴木結莉乃選手(浜松工2年、浜松市南部)、これに同ランキング3位の匂坂有希選手(浜松市立2年、浜松市南部)が喰らい付き、序盤から激しい先頭争いとなります。1区を制したのは、鈴木選手、この2人はしずおか市町対抗駅伝では、同じ浜松市南部のチームメートとなります。

最大の注目ランナーが1500m、3000mの2種目でランキング1位の澤田結弥選手(浜松市立3年、浜松市北部)。澤田選手は2022年、県高校駅伝で脱水症状を起こし、中継所目前でまさかの失速、全国行きを逃しました。その悔しい思いを胸に、支え続けてくれた仲間のために、アンカーでタスキを受け取ると、悪夢を振り払う笑顔のフィニッシュで母校を2年ぶりの全国大会出場へと導きました。高校卒業後には、アメリカの大学への進学意思を明らかにしている澤田選手、駿河路でどんな好走を見せてくれるか、注目です。

また、3000mランク4位の渡邉華那選手(常葉大菊川3年、島田市)、しずおか市町対抗駅伝では、過去2大会連続で区間賞を獲得している大谷芽以選手(浜松市立1年、浜松市北部)や町の部では、世古凪沙選手(日大三島2年、清水町)らの走りにも期待が集まります。