対策は正しい生活習慣から
「熱中症になった作業員の方たちにヒアリングをすると、朝ごはんを食べない、またはパンやゼリーのみで済ましていたり、睡眠不足だったりする人が圧倒的に多いんです」。戸田建設東京支店安全管理部長の渡邉実さんは、対策は正しい生活習慣から始まると説明します。渡邉さんがまとめた現場の教育資料「熱中症を防ごう」では、熱中症にかかりやすい人の傾向を7つにまとめています。
①朝ごはんを食べない人(正しい食生活習慣がない)
②おとなしい人(体調不良を我慢し、報告できない)
③持病があり、服薬を忘れた人(糖尿病、腎臓病、高血圧の人は重症化傾向)
④お茶や麦茶ばかり飲んでいる人
⑤独身男性(既婚者に比べて食事や睡眠など生活習慣が乱れがち)
⑥以前も熱中症になったことがある人
⑦いまの職場にまだ慣れていない人
渡邉さんは「前日に深酒したり、寝不足、体調不良だったりすると、リスクはさらに高まります」と説明します。発症する時間帯は午後2~4時が多く、作業初日から2日目にかけて、発症率が1番高いと話します。










