静岡県西部で路線バスを運行している遠州鉄道が国に申請していた運賃値上げが認可されました。7月24日から初乗りが30円、さらに運賃が最大で50円の引き上げとなります。

遠州鉄道によりますと、7月24日より路線バスの初乗り運賃が一部区間を除いて120円から150円と30円値上がりします。さらに130円以上の区間は走行距離に応じて、それぞれ20円から50円現在よりも引き上げます。

遠州鉄道の路線バスは、少子化による人口減少や高齢者の利用が大幅に減り、2009年度約27万5,000人だった乗客が2020年度には半分以下に減少したということです。この影響で、2021年度はおよそ5億8,300万円の赤字となり、今後も黒字への転換が見込めないことから、運賃の値上げを決断しました。

遠州鉄道では今回の値上げにより、年間およそ2億8000万円の収支改善を見込んでいます。